2019年4月1日
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学術大会の一般演題募集と事前参加登録を開始しました

本年8月31日から9月1日に富山にて開催します第36回和漢医薬学会学術大会の一般演題募集、ならびに事前参加登録を開始しました。

一般演題の登録期間は2019年4月1日から5月31日まで、事前参加登録の受付期間は2019年4月1日から7月10日までです。

詳しくは下記をご確認いただきますようお願いいたします。

・一般演題の募集要項はこちら

・事前参加登録はこちら

皆様多数のご参加、演題のご応募をお待ちしています。

よろしくお願いいたします。

 

2018年11月8日
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本会が後援する国際会議のご案内

本会が後援する国際会議について、下記のとおりご案内いたします。

 

<学会名>:第7回国際フードファクター会議(ICoFF2019) /

第9回ポリフェノールと健康国際会議(ICPH2019)/

第12回国際機能性食品学会(ISNFF2019)

<リンク先>:http://icoff2019.umin.jp/

<主催>:ICoFF2019/ICPH2019/ISNFF2019 合同開催組織委員会

<会期>:2019年11月28日(木)~2019年12月5日(木)

<会場>:神戸国際会議場・神戸国際展示場・神戸ポートピアホテル

<演題・参加登録開始>:2019年3月1日(金)

2018年10月18日
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第35回 和漢医薬学会学術大会「市民公開講座」 はコメントを受け付けていません

第35回 和漢医薬学会学術大会「市民公開講座」

開催日:2018年9月1日 (土)
場所: 長良川国際会議場 4 階 大会議室 (B 会場)
オーガナイザー:大山 雅義 [岐阜薬科大学 生薬学研究室 教授]
講師
伊藤 美千穂 [京都大学大学院薬学研究科薬品創製化学 准教授]
小林 亮 [岐阜大学医学部附属病院薬剤部主任薬剤師]
齋藤 伸彦 [ウエルシア薬局株式会社 調剤リーダー]

身近にある和漢薬

講師 伊藤 美千穂
[京都大学大学院薬学研究科薬品創製化学 准教授]
要旨 漢方薬や家庭薬に使われる薬草類は、その多くが中国などで栽培され、輸入されているものである一方、我々の生活圏に普通に見られるものもある。例えば、ドクダミやゲンノショウコは日本の広い範囲に昔から野生する植物で、日本人の経験から薬用にされてきた植物であるし、街路樹にしばしば植栽されるエンジュやキササゲもその花や果実が薬用にされる。また、台所で使われる香辛料の類の中にも、桂皮 (シナモン) や丁子 (クローブ)、鬱金 (ターメリック) など多くの生薬類が含まれている。意外なところでは、水飴や麦芽も漢方処方に配合される生薬としての側面をもっている。

知ってみれば和漢薬である素材も、知らなければ野の草や香辛料である。これらをじゅうぶんな専門知識なしに疾病の治療等に用いることは危険が伴うのでお勧めできないが、身近にある薬用素材を少し知れば、それらを主に健康な人の生活習慣管理や健康増進に役立てることができるだろう。

講演では、このような身近にある和漢薬を端緒に普段の生活への利用例なども紹介する予定である。ご自身の健康維持・増進に意識を向けていただくきっかけとしていただければ幸いである。

補足資料 スライドの二次使用は禁止といたします

漢方薬の使い方

講師 小林 亮
[岐阜大学医学部附属病院薬剤部主任薬剤師]
要旨 漢方医学は中国を起源とする日本の伝統医学で中国から直接あるいは朝鮮半島経由で伝来し、日本で独自の発展を遂げた医学です。中国では同じく中国を起源とする医学は中医学といわれています。近年、漢方薬についてその効果が科学的に立証されてきており、医療における様々なガイドラインにおいても使用を推奨する記載も増えてきています。また2000年代以降、漢方医学が医学・薬学教育に採録されたことから処方を行う医師も増加してきています。

日本では急速に高齢化が進んでおり、65歳以上の高齢者が25%以上となっています。平均寿命は延びていますが、健康寿命は男性で約 9 年、女性で約 13 年平均寿命より短いとされており、医療費の増加等の観点からも健康寿命を延ばすことが課題とされています。高齢者医療においてはフレイルという概念が注目されています。フレイルは健康と要介護の中間の状態で運動、治療等により健康に戻すことができる状態とされており、フレイルの状態に早期に気づき、原因となっている病気の治療を行う等の対応を行うことで健康寿命を延ばし、要介護・要支援の状態への移行を減らすことや遅らせることが出来ると考えられています。日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」においても、認知症、誤嚥性肺炎や脳梗塞後遺症等フレイル状態または要介護・要支援の患者さんに関連する病態に対して漢方薬が推奨されています。

一方、現在では2人に1人が生涯のうちにがんにかかるといわれています。抗がん剤治療はがん治療において重要な治療のひとつですが、抗がん剤治療時に起こる副作用は、生活の質を低下させるだけでなく、その後の治療に影響する可能性があるため、適切な副作用対策を行うことが極めて重要です。近年の研究により漢方薬を使用することで抗がん剤治療時の副作用を予防・軽減することが出来ることも分かってきています。

以上のように漢方薬については、様々な疾患の治療や予防において効果が明らかになっており、使用の機会が増えています。

補足資料

ドラッグストアで買える「これって漢方薬?」

講師 齋藤 伸彦
[ウエルシア薬局株式会社 調剤リーダー]
要旨 現在、日本では高齢化社会が到来し、さらに高齢化が進んでいます。それに伴い、医療・健康・美容などのニーズがますます高まっており、健康面においては自分自身で健康を日々管理するというセルフメディケーションの概念が広まってきています。そのセルフメディケーションの場として、貢献できる業態の一つがドラッグストアです。

ドラッグストアで取り扱っている漢方薬にはどのような商品があるでしょうか? 商品名で「葛根湯」と言われれば、皆さん一度は耳にしたことのある有名な漢方薬で、「漢方薬」と認識できます。しかし、商品名だけでは漢方薬が含まれている事が連想できない商品も多数あります。今回の公開講座では、身近に買い物や相談に行くことのできるドラッグストアで取り扱っている商品の中でも、意外に知られていない「漢方を含む商品」に焦点を当て、紹介させて頂きます。この講座を機会に、身近なものとして漢方薬を知ってもらいたいと思います。

補足資料